カーテンコール 〜GLAY全曲レビュー〜

主観とちょっとのふざけ心でGLAYの曲をレビューしていきます。GLAYファンの方の暇つぶしになれば、また初めてGLAYを聴く方やこれから聴いてみようと言う方の参考になれば嬉しいです。

彼女の“Modern…”(灰とダイヤモンド♯2)

中2の時に初めて聴いた曲。あれから10年以上経った今でも曲名の意味がよくわからない。いや、なんとなくはわかるんだけど『こういう意味やろっ!』っていう確信というか決定打がまだ自分の中に存在しない。例えるならばその様はまるで日本代表のサッカーのよう。我が胸中の本田圭佑が未だにセンターライン辺りで彷徨っている。

 

今回はそんな曲、彼女の“Modern…”のレビュー。この曲は後に3枚目のシングルとしてアレンジし直されたんだけど、それが全く売れずにTAKUROがガッカリしたっていうエピソードがあったり。それはメジャー版のレビューの時にでもまた書こうと思います。ちなみに僕が最初に聴いたのは佐久間正英がアレンジに携わったメジャー版だったんだけどその時の感想は『ごっつかっこええやん…!』。さて、セルフプロデュースのインディーズ版はどんな感じなのかしら…

 

CDをセットしてプレーヤーの再生ボタンを押した瞬間にずっこけた記憶がある。って言うのも最初のドラムのフレーズがダサい。良いダサさじゃなくて悪いダサさ。その後のギターのリードフレーズも何か変なエフェクト掛かってるし…メジャー版からは都会的な感じがしたけどこっちからは地方の風の匂いがしたよ…。メジャー版が新宿の夜ならインディー版は昼間のイオン、いや、違う…ジャスコだよジャスコ。サビのWOWも棒読みでジャスコ感を加速させてるよ…

 

でもそんなインディー版でも僕の琴線に触れたところがあった。それはギターソロ。実はソロの終わりにメジャー版には存在しなかったフレーズが4小節分追加されてる。そこが最高にカッコいい。ここだけでご飯めっちゃ食べれる。そうだよな、新宿にはトイザらスないけどジャスコならテナント入ってたりするもんな、トイザらス。本当にこのトイザらスキッズ的4小節で毎回感動する。とはいってもこの4小節だけではそれまでのマイナスイメージの返上は難しかったんだけどね。やっぱり音が軽いっていうのもあるし、GLAYにとって佐久間さんがどれだけ要だったのかっていうのが音作りやフレーズの節々から感じる。叶うのであれば佐久間さんが携わった灰とダイヤモンドを聴いてみたかった。

 

っていう感じで曲自体は好きなんだけど、所々でやっぱり佐久間さんが携わったメジャー版に比べて密度が薄いというか、そんな印象。と、まあここまで酷評続きだったけど、実は最初にギターでコピーした曲がこの彼女の“Modern…”だったりする。当時本当にリズム感皆無で『ッチャッチャッチャッチャ』っていう裏打ちがそれはそれはリズム通り弾けなくてとても鍛えられた思い出。ギターソロも『何じゃこれ、クッソ速いやん!!!』ってなって気づいたらメタル聴くようになってた。マスパペは精神安定剤

 

さてさて、このモダンさん、最後のサビ前の歌詞が『君の“S・D・R”(SEX・DRUG・ROCK'ROLL)』なんだけど、このSEXとDRUGのせいでGLAYを聴き始めた当初は親や友達の前でこの曲を聴くことが出来なかった。親の車でこの曲が入ったアルバム聴いてる時もモダンになったら絶対プレーヤーの次の曲へいくボタン押してたし、当時流行ってた俺の作った最強プレイリストMDを友達と交換するときも絶対この曲は入れなかった。ほら、当時はまだ多感な中学生だったからさ…

 

ちなみに親の車に乗ってるときにこのモダンさんを飛ばすときは『俺、この曲あんま好きじゃないんだよね〜』っていつも言ってた。まさに気まずいムードにネガティブな捨て台詞。お後がよろしいようで。