カーテンコール 〜GLAY全曲レビュー〜

主観とちょっとのふざけ心でGLAYの曲をレビューしていきます。GLAYファンの方の暇つぶしになれば、また初めてGLAYを聴く方やこれから聴いてみようと言う方の参考になれば嬉しいです。

LADY CLOSE (灰とダイヤモンド♯6)

灰とダイヤモンド収録曲の中でTWO BELL SILENCEと双璧をなすTHE・ヴィジュアル系然とした曲。

 

灰とダイヤモンド収録のHISASHIのギタープレイだと、この曲が一番好き。イントロのリードプレイやソロの時のHISASHIのトーン聴いてると本当に溶けそうになる。今でこそ飛び道具の使い方や、印象に残るリフメーカーのHISASHIだけど、LADY CLOSEはその原点になった曲のように感じる。Aメロ『紅く紅く〜』やCメロ『Sweet Junk』でのエフェクト掛かったリフとか本当に神掛かってる。

 

HISASHIって2000年代ONE LOVE以降どんどん個性的なギターを弾くようになってったなあって思うけど、90年代は『イチバンドのリードギター』って感じでオーソドックスなギタリストってイメージを僕は持ってた。90年代でもビリビリクラッシュメンみたいなギターソロを光線銃で済ませてしまうような突拍子ないことをたまにするくらいで、それ以外は悪い言い方をすれば並みのギタリストって印象だった。外見はメチャクチャ個性的だったけどさ笑笑 でも改めてLADY  CLOSEをちゃんと聴いてみて、この頃から個性的ギタリストの影を覗かせてたんだなって思う。

 

あとこの曲ってTAKUROのバッキングもめちゃくちゃカッコいいんだよね。それでHISASHIのフレーズもめっちゃめっちゃカッコいいもんだから、つまりはカッコいい×カッコいい=最強の法則。悟空とベジータポタラ合体してベジットになればもはや魔人ブウも目じゃない。やったぜ、地球の平和は守られた。

 

加えてソロが終わり、『Sweet Junk〜』のパートが終わってからの展開がめっちゃ好き。アルペジオで繊細なフレーズが来たかと思ったら一気にハードロックバンドが使っててもおかしくないブリッジミュートを組み合わせたリフが出てくる。そしてそこからの『audrey〜』怒涛の展開すぎる。急転直下。まさにジェットコースター。ホワイトサイクロンかよ。

 

ちなみに僕、女の子との初デートでナガシマスパーランドへ行ったことがあったんだよね。一番最初に乗ったのがバイキングだったんだけど、見事に乗り物酔いした。降りた瞬間トイレ直行して10分くらい篭ってた。何が起こってたのかは察してくれ。そのあと相手は僕を気遣ってアレ乗ろうよ〜とか言ってこないし、僕は僕でまた気持ち悪くなって迷惑かけちゃいけないからってコレ乗りた〜いとか言わなかった。ただ出店で食べたチュロスが美味しかった。三重まで行った思い出がチュロス美味しかっただけ。もうヤダ、これ以上書いてるとボロが出そう。海の底で物言わぬ貝になりたい。

 

歌詞については、この曲って魔性の魅力で何人もの男たちを魅了する女性がいて、それをその何人もの男たちの中の1人の目線で綴ったものだと思う。その女性の様を『銀幕の中』ってな風に映画に例えたのもお洒落。この歌詞の物語というか、表しているものは彼女の“Modern…”と近いと思う。ただしLADY  CLOSEの方がモダンと比べて全体的に耽美。ああ、GLAYってフォークなメロディばっかりじゃなくてちゃんとヴィジュアル系の血統も入ってるんだなぁってしみじみ思う。

 

暖かいGLAYも好きだけど、たまにはいつぞやのHISASHIの髪型みたいにツンツンしてるGLAYもいいなぁ。